2019年の逆イールドは2020年2月以降に暴落を起こす?アノマリーを調べてみた
2019年8月に逆イールド(※)が発生し、2019年10月に解消しました。
※ここでいう逆イールドとは、米長期金利(10年債利回り)と米2年債利回りの逆転。
逆イールド発生後は市場暴落するアノマリーが知られています。
更に、逆イールド発生あるいは解消から暴落までの期間にもアノマリーがあります。
そこで、2019年8月の逆イールドからアノマリー通り暴落が起こるとすればいつ頃になるか、調査してみました。
その結果、アノマリー通りであれば、2020年2月以降であることが分かりました(詳細後述)。
実は今回、調査したのはきっかけがあります。某投資助言会社から連絡があったからです。
連絡の内容は、こうです。
「逆イールドのアノマリーから考えると2020年2月に市場暴落すると考えられます。500万円でNYダウのショートに賭け、1億円儲かる話があります。どうですか?」
甘い言葉で誘ってきましたが、甘言を詳しく解説するとこうなります。
「逆イールドのアノマリーから考えると2020年2月に市場暴落すると考えられます。500万円でレバレッジをかけて全力ショートして、NYダウが想定通り暴落すれば、1億円儲かります。想定から外れれば爆損します。」
・・・誰がやるか!
というわけで私の返答はこうです。
「指数買いにもショートにも興味はありませんので、結構です。」
「資料だけでも送っても良いですか?」と言うので、
「いや送らないでくださいw」とやんわりお断りです。
しかし、逆イールドのアノマリーのことは興味があったので、自分で検証したというワケです。
逆イールドは直近22年で4回発生しています(2019年8月も含める)。
そして、そのうち2回は深刻な市場暴落を起こしています。
1回はITショック、もう1回はリーマンショックです。残る1回は特に暴落ナシ。
今回の逆イールドの影響はまだわかりません(アノマリー通りであればこれから発生する)。
特筆すべきは逆イールドが発生してから、あるいは解消してから市場暴落が起きるまでにタイムラグがあるということです。
今回の場合
逆イールド解消から4-5ヵ月で市場暴落すると仮定すると
⇒暴落タイミングは2020年2月~3月。
逆イールド発生から13-20ヵ月で市場暴落すると仮定すると
⇒暴落タイミングは2020年9月~2021年4月。
ということになります。
つまり、逆イールド解消後の暴落タイミングについては、怪しげな投資助言会社の彼の言っていることは正しいと言えます(本当に起こるかは別)。
なるほど、彼も勉強しているんだな(あるいはそのようなセールストークを薦められたか)。
私自身はこのアノマリーにあまり自信がありませんが、市場暴落が来てやることはシンプルに4つだと思っています。
にげる(リスクマネーを現金やゴールドにする)
たたかう(十分下がったと思うタイミングで買い入れる)
きぜつする(高配当株などをホールドしたまま)
乗る(ショートする)
私は、前回のリーマンショックと同じく"たたかう"を選ぶつもりなので、しっかり現金を用意しています。
※リーマンショックに立ち向かいヒドイ目にあった体験談はコチラ
いつ暴落が来るか?・・・それは誰にも分りません。そんなものを心配しても、待ち望んでもしょうがないので、私は準備だけを進めていきます。
それでは今回の記事は以上です。
くれぐれも怪しげな投資話にホイホイ乗らないように注意しましょうね。