スゴ腕投資家のスクリーニング条件を調べ、成長株を探してみた
こんにちは。master_kです。
株式投資歴は12年、ここ6年ほど毎年株で利益を上げてきましたが、
2018年から投資成績が不調です。2018年は180万円もの損失を出してしまいました。
というわけで、儲かる株を選ぶ方法・・・スクリーニングについて、勉強してみました。
その方法はずばり、成績が良いスゴ腕投資家のスクリーニング方法を調べることです。
今回、スクリーニング条件を調べ、彼らが重視しているのは、
①成長性(売上・利益が伸びている)
②利益率が高い
③時価総額がある程度小さい(成長余地がある)
④ROEが高い(資本に対して収益力が高い)
⑤自己資本比率が高い(財務が健全)
だということが分かりました。スゴ腕投資家がスクリーニングの条件を公開してくれているなんて、メチャクチャ有難いですよね。
どれも、当たり前だろと言われるかもしれませんが・・・私のスクリーニングは自己流ですし、ROEはほとんど気にしていなかったので、たいへん参考になりました。
記事のラストには、スゴ腕投資家のスクリーニング条件を参考にした、今買ってみたい株も紹介します。
それでは本文です。
目次
スゴ腕投資家 らう さん
スゴ腕投資家1人目はらう (@rau2rau2) | Twitter
です。
らうさんの投資成績は、2013年から5年連続で年利45%以上!
2018年こそ不調のようで8%でしたが、この成績なら2013年初から2018年末までに、なんと14.5倍になる計算です。
14.5倍て・・・唖然の成績です。
さて、らうさんは固定tweetで「四季報はココを見る」とみるべき条件を教えてくれています。
この条件を表にすると以下になります。
項目 | らうさんの条件 | |
成長性 | 売上 | 年々成長 |
利益 | 年々成長 | |
利益率 | 売上高利益率 | 10%以上(want) |
資本効率 | ROE | 10%以上(want) |
規模 | 時価総額 | 100億円以下が好き |
割安度 | 時価総額が営業利益の10倍以下 | |
財務 | 自己資本比率 | 40%以上 |
その他 | 現金>有利子負債 | |
CF | 営業CF 2年プラス |
かなり細かいところまで見ていますね。
現金>有利子負債の条件や、営業CF二年連続プラス、時価総額が営業利益の10倍以下であること、などなどです。
らうさんのパフォーマンスなら当然でしょうが、これは、”成長株”を探す条件です。
スゴ腕投資家 はむたお さん
言わずと知れたtwitterの超有名アカウントはむたお (@hamutao1000) | Twitter
さんです。
四季報発売後などに銘柄をつぶやき、その後のパフォーマンスが秀逸です。っていうか普通こんな騰がる銘柄当てられないだろ・・・
さて、はむたおさんは、twitterにて成長株の探し方として、スクリーニング条件 ver1.2をつぶやいています。
この条件を表にすると以下になります。
さきほどの、らうさんの条件と比較してみましょう。
項目 | らう | はむたお | |
成長性 | 売上 | 年々成長 | 10-20%アップ(今期) 15-30%アップ(来期) |
利益 | 年々成長 | ||
利益率 | 売上高利益率 | 10%以上(want) | 10%以上 |
資本効率 | ROE | 10%以上(want) | 10~20%以上 |
規模 | 時価総額 | 100億円以下が好き | 300億円以下 |
割安度 | 時価総額が営業利益の10倍以下 | ||
財務 | 自己資本比率 | 40%以上 | 30%以上 |
その他 | 現金>有利子負債 | 有利子負債の有無 | |
CF | 営業CF 2年プラス | ||
他 | 進捗率(過去数年と比較) |
・・・なんと! ほとんど見ている項目が同じですね。
これは偶然の一致とは思えません。真理ですかね。
ちなみに他の方のスクリーニング条件も探してみましたがここまで具体的な項目と数字を公開している方はいませんでした。
さっそくスクリーニングしてみた
それではお二方のスクリーニング条件で、どんな銘柄が抽出されるのか?
早速やってみました。
使うのは、マネックスの10年スクリーニングです。
らうさんとはむたおさんの条件を少しアレンジしたものでスクリーニングしてみましょう。
※マネックスの10年スクリーニングは、自己資本比率を条件にできないので、手動で調査しています。
①成長性(3年平均売上高成長率10%以上、3年平均営業利益成長率10%以上)
②営業利益10%以上
③時価総額100億円以下
④ROE10%以上
⑤自己資本比率40%以上
⑥営業CF 2年連続プラス
⑦有利子負債10億円以下
⑧営業利益×10から時価総額を引いた値がプラス。
結果は・・・6件でした。
銘柄 | 株価 (10/18) |
業種 コード |
時価 総額 (億円) |
3年成長率 | 営業 利益率 |
|
売上高 | 営業利益 | |||||
キクカワ エンタープライズ |
3,480円 | 6346 東2機械 |
46 | 19.50% | 54.60% | 24.70% |
和井田 製作所 |
1,330円 | 6158 東Jス 機械 |
93 | 12.20% | 29.20% | 22.50% |
キャリア デザイン |
1,310円 | 2410 東1 サービス |
92 | 12.90% | 22.90% | 10.60% |
パルステック 工業 |
2,311円 | 6894 東2 電気機器 |
32 | 10.50% | 25.20% | 18.40% |
ファースト ロジック |
616円 | 6037 東1 サービス |
73 | 10.10% | 14.00% | 50.70% |
トレード ワークス |
1,186円 | 3997 東Jス 情報・通信 |
39 | 30.30% | 66.10% | 25.30% |
表の続き
銘柄 | 実績 ROE |
自己 資本 比率 |
有利子 負債 (億円) |
営業 利益 (億円) |
営業利益×10 マイナス時価総額 (億円) |
キクカワ エンタープライズ |
15.9% | 79.0% | 0 | 18.4 | 138 |
和井田 製作所 |
21.7% | 70.4% | 8.81 | 19.73 | 104.3 |
キャリア デザイン |
22.9% | 67.9% | 0.69 | 11.66 | 24.6 |
パルステック 工業 |
16.8% | 69.7% | 0.62 | 4.79 | 15.9 |
ファースト ロジック |
18.8% | 90.2% | 0 | 8.65 | 13.5 |
トレード ワークス |
30.4% | 79.7% | 0 | 5.09 | 11.9 |
表の続き
銘柄 | 会社概要 |
キクカワ エンタープライズ |
木工機械メーカー。木工機械、特殊工作機械の製造販売。主力製品は建材など木材メーカー向けの作業工程を自動化した木工機械。 |
和井田 製作所 |
工作機械メーカー。研削盤の個別受注生産方式による製造・販売。主力は超硬合金・セラミックス・CBN・ダイヤモンド焼結体等をダイヤモンド砥粒を用いた回転砥石で加工する特殊研削盤。 |
キャリア デザイン |
転職サイト運営会社。転職Webサイト「type」を主力に「女の転職type」「営業の転職type」による求人情報の提供、人材紹介、ITに特化した人材派遣、 新卒採用支援、適職フェア開催等を営む。 |
パルステック 工業 |
検査・評価装置メーカー。開発・生産工程で使用される検査・評価・各種計測装置の製造販売、ヘルスケア・医療関連機器の受託開発と受託製造。ポータブル型X線残留応力測定装置、インテリジェント内視鏡手術用ナビゲーションシステム、非接触計測の3Dプリンター用スキャナと3Dデータ計測サービスを提供。 |
ファースト ロジック |
不動産投資情報会社。投資用不動産に特化したポータルサイト「楽待」運営。個人の不動産投資家用のマンション・アパート・戸建住宅等の収益不動産にかかる物件情報を提供。収入源は不動産会社等から掲載物件数に応じた掲載料、広告掲載料、物件提案数等に応じたサービス対価等。 |
トレード ワークス |
証券システム開発会社。証券システム事業&FXシステム事業、セキュリティ診断事業を展開。金融資本市場に特化したソフトウェア開発、システム運用、データセンターサービスを提供。 |
さらに、ここからマネックスの成長率の罠を外して絞り込んでいきます。
3年成長率の場合、3年間の平均成長率なので、変な推移でも(ある年だけ急に売上げがあがるなど)、検索にひっかかってきますから。
・キクカワエンタープライズ
2019年だけ飛び抜けて売上高も営業利益率も高いですね。これはナシです。
・和井田製作所
2020年は売上減、利益率減予想ですが、まぁこれはアリかなと思います。
・キャリアデザイン
2020年は売上減、利益率減予想ですが、この成長カーブは期待出来そうです。◎です。
・パルステック工業
2020年売上微減予想ですし、これまでの成長率もイマイチですね。ただ、利益率はどんどん伸びています。これもアリかなと思います。
・ファーストロジック
2017年から成長が止まっているように見えます。これはナシですね。
・トレードワークス
売上高の伸びは素晴らしい、でも2020年に利益率がガッツリ落ちる予想ですね。悩ましい。
というわけで、和井田製作所、キャリアデザイン、パルステック工業、トレードワークスあたりが候補かなと思います。
スクリーニング条件がかなり厳しい印象で、単純に売上高が増加しているだけではひっかかってこないですね。
条件が厳しいので、ほとんど企業が残りません。もしかしたら今は買い時ではないのかもしれません。
今後は、これらの銘柄を監視していこうと思います。
さて、それでは今回の記事は以上です。
スクリーニングの参考にしてみて下さい。
M.F.Y!
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