リーマンショックで激しく資産が減っていった話
こんにちは。master_kです。
2019年現在、市場はリセッション(景気後退)に入ったのではないか?というニュースが盛んに流れています。
これを読んでいるあなたも、リセッションなんて経験したくないですよね?
特に、何らかの投資をしている人はそうだと思います。
私は・・・過去に痛い目にあったのでリセッションなどもうこりごりです。
というわけで、今回はリーマンショックに直撃して、資産がどんどん減っていった話です。
私の場合、投資を始めて間もないころにリーマンショックを受けたので、本当に絶望的でした。
そう・・・ゲームを始めたら、いきなりラスボスに遭遇したようなもんです。なんせ100年に1回と言われた金融危機ですから。
それでは、本文にどうぞ。
目次
投資を始めたら儲かるどころか損が出た
2007年、私は化学系の大学を卒業して、化学メーカーに入社しました。
入社してしばらくは社員研修ばかり。定時で帰宅していたので、何か新しいことにチャレンジしようと思って株式投資の勉強を始めました。
当時は、インデックス投資や新興国株式投資全盛期。
本やブログで勉強し、20冊ほど本を読んだところで、実際に株式投資を始めました。
2007年7月のことでした。
大卒後ほとんど貯金がなかったので、社会人になって貯めた資金は50万円ほど。
インデックス投資から始め、2007年12月から個別株を買い、ちょっと含み損が出たなぁ、という具合でした。
※縦軸左:赤線は投資額、面は評価額。赤線より面が下回っている=含み損
※縦軸右:青線は日経平均
2007年12月、この頃は日経平均が18,000円から13,000円まで下落して、含み損は13万円(損益率は-13%)でした。
まぁ、ここまではよかったんですが・・・
リーマンショック直撃
異常が起きたのは2008年8月以降です。
2008年9月15日、リーマンブラザースが破綻。
株価はこの少し前から急激に下落しました。
私はインデックス投資の本ばかり読んでいましたから、バイ&ホールド上等。
安く株を買うチャンスとばかりに買い付けました。
結果は・・・
※縦軸左:赤線は投資額、面は評価額。赤線より面が下回っている=含み損
※縦軸右:青線は日経平均
※画像では損益となってますが、損失です
日経平均はスルスルと7,000円代まで下落。
あれよあれよと言う間に含み損が増え、買い増すものの、含み損はさらに増える毎日でした。
最終的には含み損が91万円。損益率は36%にまで達しました。
この時は、投資額が少なかったからいいようなものの、例えば1000万円投資していたら含み損は360万円。
2000万円なら720万円、1億円なら3600万円ですから、尋常ではありません。
この頃の私の投資行動といえば、
・株価が下がって、含み損が増える
・バイ&ホールドで買う
・株価が下がって、さらに含み損がどんどん増える
この繰り返しです。
「おかしい・・・」
資本主義では株価は右肩上がり、リセッションは長く続かないはず・・・と言い聞かせて、ひたすら買い続けていました。
でも、余裕しゃくしゃくで買い進めたわけではありません。
日経平均が7000円・・・どんな気持ち?
このころ、私の会社では「リストラ」が激しくなり、40歳以上の社員は全員、部長と面談していました。
「退職する気はないか?」、「今辞めたら退職金は○○万円増える」と言われたそうです。
ひどい部署では「うちの部署にはキミの仕事ないよ?今と同じ給料は払えないから、辞めたくないなら別の仕事をしてほしい。」と言われ、
降格させて、研究職から社内配送の仕事へと半強制的に転属させる部署まで出てきました。
私は新入社員だったので、面談はありませんでしたし、部長からは「まぁ、お前は入ったばかりだからな(リストラはない)」とにこやかに言われましたが、
「会社と言うのは社員を守ってくれるワケじゃないんだな」と痛感しました。まぁ、そんなこと当たり前なんですが・・・
こんなことも影響して、さすがにメンタル面にダメージを受けてきました。
自分はリストラされないかもしれないが、社会の不況は深刻だ、このまま投資して大丈夫か?
そのときの心境です。
・どこまで下がるのか?このまま評価額はゼロになってしまうのでは?という不安
・含み損が手取り月給の5倍以上。自分は何のために働いているのか?という虚しさ
・日経平均が下がりきるまで、しばらく投資をやめた方がいいのでは?という焦り
こんな思いでした。
株価が気になるので、仕事中もケータイをチラ見しては「今日は株価が5%も下落した!」、「含み損が○万円増えた!」そんな感じでした。
今から思えば、長期投資に対する覚悟が足りていなかったのです。
よく使われる言葉で言えば、「自分のリスク許容度を超える投資を行っていた」ワケです。まぁ、後から言うは易しですよね。
その頃の一番の癒しは「他のインデックス投資ブロガーの運用成績を見ること」でした。
なぜなら彼らの多くがドルコスト平均&バイアンドホールドの運用でしたから、自分と同じようにみんな強烈な含み損を抱えていたのです。
これは本当に励みになったなぁ。
今だとtwitterもいいかもしれません。多くの投資アカウントがいますから。
さてさて・・・リーマンショックによる株価低迷は、2013年頃まで続きました。
私の場合、含み損がようやくなくなったのは、2010年の頃でした。
三年間にも渡って苦しんだのです。
苦しんで、悩んだからこそ、このように日々の投資額と評価額をまとめ続けたのです(今となっては、皮肉にもそのおかげでブログ記事のデータになっていますが)。
これだけ長期間の含み損に耐え、入金を続けるのは、多くの人にとって簡単ではないと思います。
三年間ですよ、三年間!こんなに長く含み損が出たら、投資を辞めようと思うのが正常な思考でしょう。
またリセッションが来たらどーする?
さて、2019年。市場は陰り、今またリセッションの足音が近付いてきているように思えます。
今、またリーマンショック級のリセッションが起きたら、私はどうするでしょうか?
過去とは資産の規模が大きく違います。
リーマンショックの時のように損失率が36%だとしたら・・・私は約450万円の損失を抱えます。
450万円・・・
追加の資金は用意していますし、競争力のある企業(そう簡単には倒産しない)のみに投資をしていますから、
きっとまた、肝を冷やしながらバイ&ホールドを続けるでしょう。
そのあとに、リーマンショック後のように爆益が待っているのか、残酷な未来が待っているか、それは分かりません。
それにも備えて、しっかり稼げるスキルを磨いていこうと思います。
ちなみに、私は同じ会社の同期2人とほぼ同時期に投資を始め、3人ともインデックス投資をしていたのですが、
彼らのうちの一人はリーマンショックの底で損切りをして、投資を辞め、
もう一人は投資を休み、
私はリーマンショックに全ブッパしました。
結果、リーマンショック底で損切りした同期は、約100万円の損失、投資を休んだ彼はそこそこプラス、私は500万円のプラスになっています。
あなたなら、どうしますか?
損切りをする?それとも買い向かう?それとも、投資を休む? いろんなやり方がありますよね。
・リーマンショックのようなリセッションが起きたらどんな銘柄を買うのがいいのか?
そんな記事もおススメです。
・2010年以降の私の損益を見たい方はコチラ
それでは、今回の記事は以上です。
M.F.Y!
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