日本の銀行の信用度の低さ 1行に1000万円以上の預金は避けよう
こんにちは、master_kです。
あなたは、日本の銀行が世界でどのくらい信用されているか知っていますか?
「日本の信用は高いから、銀行の評価も高いんじゃないか」なーんて、思っていませんか?
今回は日本の銀行の信用度の低さと、お金をどう預ければよいか?という記事です。
結論から言うと、1000万以上を1行に預金するのは避けて、複数の銀行に分けるか、他の金融機関に預けましょう!
それでは本文へどうぞ。
目次
日本の銀行の信用度の低さ
いきなり、結論です。
以下に世界の信用できる銀行ランキングTOP10を示します。
これをみると、日本の銀行が1行も入っていないことが分かります。
- | 銀行名 | 国 | Score |
1 |
KfW |
ドイツ | 30 |
2 | Zuercher Kantonalbank |
スイス | 30 |
3 | Landwirtschaftliche Retenbank |
ドイツ | 30 |
4 | L-Bank | ドイツ | 30 |
5 | BNG Bank N.V. | オランダ | 29 |
6 | Nederlandse Waterschapsbank |
オランダ | 29 |
7 | Kommunalbanken | ノルウェー | 29 |
8 | NRW.BANK | ドイツ | 26 |
9 | Banque et Caisse d'Epargne de L'Etat |
ルクセンブルグ | 24.5 |
10 | Caisse des Depots et Consignations |
フランス | 23 |
Global Finance "The World Safest Banks 2018"による このランキングは世界的な格付け機関Fitch/Moody's/Standard&Poor'sのレーティングに基づく
サイトにはTOP50まで掲載されていますが、50位までに日本の銀行は1行もランクインしていません。
※日本がランクインしてないTOP50をすべて掲載する意味もないので、表にはTOP10のみ記載しました。
次に、アジアのTOP10ランクを見てみましょう。
さすがに、アジアならランクインしますよね。
- | 銀行名 | 国 | Score |
1 | DBS | シンガポール | 23 |
2 | Oversea-Chinese Banking Corp. |
シンガポール | 23 |
3 | United Overseas Bank |
シンガポール | 23 |
4 | Korea Development Bank |
韓国 | 23 |
5 | The Export-Import Bank of Korea |
韓国 | 23 |
6 | Industrial Bank of Korea |
韓国 | 22 |
7 | Hang Seng Bank | 香港 | 20 |
8 | Bank of Taiwan | 台湾 | 18.5 |
9 | China Development China Bank |
中国 | 18 |
10 | Argricultural Development Bank of China |
中国 | 18 |
Global Finance "The World Safest Banks 2018"による このランキングは世界的な格付け機関Fitch/Moody's/Standard&Poor'sのレーティングに基づく
ところが・・・やはり日本の銀行が1行も入っていません。
なぜ、日本の銀行は評価が低いのでしょうか?
これについては調べたのですが、十分な解説をしている記事はありませんでした・・・
どう現金を預けるのがよいか
日本の銀行の信用が低い・・・それは分かりました。
それでは、あなたの現金をどう預けるのがいいでしょうか??考えてみましょう。
日本では、銀行が破たんした場合、1000万円までの預金は全額保護されます。しかし、1000万円を超えた預金は保護されない可能性があります(ペイオフ)。
つまり、「1行に1000万円以上の預金をすれば、倒産リスクを抱える」ことになります。
日本の銀行の信用度が高ければ、1行に預けてもよいのですが・・・そうではないので、面倒でも倒産リスクを避けた方がよいと思います。
その方法は大きく分けて3つです。
・1000万円以下に分割して日本の銀行に預金する
・銀行以外の金融機関に預金する
・海外の銀行に預金する
●1000万円以下に分割する方法
この方法を詳しく説明する必要はないかと思います。
複数の銀行に1000万円以下の額を預金するという方法です。
ただし、お金持ちの場合はあまり現実的ではありません。例えば現金で2億円持っている人は20行に分けて預金する必要があるからです。
そんなことしたら、管理が大変ですよね。
●銀行以外の金融機関に預金する
銀行にはペイオフ制度が適用されますが、銀行以外の金融機関にはペイオフが適用されません。
したがって、お客様の財産を金融機関が保全してくれます。
銀行以外の金融機関とは・・・具体的には、証券会社やFX会社です。
なので、1000万円を大きく超える預金があって、複数の銀行に分けて預金するのが面倒な人は、証券会社やFX会社に現金を預けるのがいい方法です。
こう書くと、「株やFXなんてやるつもりないのに・・・」と思う方がいるかもしれません。
でも大丈夫です。現金を預けて、株やFX商品を買わないということも許されています。口座を開き、入金して、そのまま預金しておけばよいのです。
●海外の銀行に預金する
日本の銀行の信用度が低いのであれば、海外の銀行に預金する方法もあります。
預金を全額保護してくれる国もあります。
しかし、海外の銀行口座を開く場合、ほとんどはその国まで行く必要がありますので、あまり現実的ではないと思います。
日本の銀行の信用度ランキング
さて、世界の銀行信用度ランキングでは日本は1行もランクインしていませんでした。
では、日本国内のランキングで考えてみましょう。
※ランキングは以下サイトのデータを使用(2019/6/4更新、このランキングは世界的な格付け機関Standard&Poor's/Moody's/日本格付研究所等のレーティングに基づく)
●トップ10
トップ10は以下です。
比較的大きな銀行がランクインしていますね。
●ワースト10
ワースト10は以下です。
地方の銀行や、昨年かぼちゃの馬車の融資が問題になった、スルガ銀行などがランクインしていますね。
日本の銀行は格付け(最低でもBBB-)からすると、今、破たんが懸念されるレベルのものはありません。
しかし、今後はどうなるか分かりません。
なので、少なくともワースト10に入るような銀行に1000万円以上の預金をするのは避けた方が良いのではないでしょうか?
金融庁からも、「長引く低金利による銀行の収益力低下」について、懸念する声が上がっています
まとめ
それでは、今回の記事のまとめです。
・日本の銀行は世界の信用度ランキングでは圏外
・1000万円以上の預金を1行に預けるのは避けよう。財務が健全でない銀行は特に注意しよう。
・預金が多すぎて、分けるのも難しい場合は、証券会社などを利用しよう。
今回の記事は以上です。
M.F.Y
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