お得に旅する! JR長距離切符を使い倒す方法
こんにちは、master_kです。
もうすぐ2019年のGWですね。
これを読んでいるあなたは10連休でしょうか?
私は10連休です。どこに出かけても混雑しそうなので、親もとに帰省する予定です。
帰省には新幹線を使うのですが、長距離なのでとても交通費がかかります。
その額、妻と私の分だけで6万円超え!
でもそんな長距離切符を利用して、お得に旅行する技があります。
今回はそれを紹介します!
それでは本文へどうぞ。
目次
往復割引と途中下車
JRの長距離切符はやり方によって、お得に旅をすることができます。
その代表的な例が、「往復割引」と「途中下車」で、使いこなせばかなりお得になります。
●往復割引とは?
乗車券の距離が片道601kmを超えた場合、往復乗車券を買うと料金が1割引になります。当然ですが、往復乗車券を買う必要があります。
私の経験では、JRの窓口で「片道ですか?往復ですか?」とは聞いてくれますが、「往復の場合は乗車券が1割引になります」とは言ってくれません。
なので、自分から「往復切符にしてください」と言うか、「往復割引だと安くなりますか?」と確認する必要があります。
事前にYahoo!路線情報等で距離を調べれば分かるので、是非そうしましょう。
ちなみに東京から西側に行く場合、601kmを超えるのは兵庫県の西明石(新幹線利用の場合)です。
なお、往復割引は乗車料金のみで、特急料金は対象になりません。
●途中下車とは?
JRの場合、片道101kmを超える区間の乗車券は、"途中下車"が可能です。
・途中下車とは、乗車券の区間内の駅で改札の外に出ることを言います。
・改札外に出て用事や観光を終えた後、再度、改札内に戻って電車に乗ることが出来ます。
・乗車券の有効期間(※)内であれば、途中下車駅で宿泊しても問題ありません。
※乗車券に記載。乗車距離によって変わる。詳細は下表。
片道 | 往復 | |
101以上~200km以下 | 2日 | 4日 |
200超え~400km未満 | 3日 | 6日 |
400超え~600km未満 | 4日 | 8日 |
600超え~800km未満 | 5日 | 10日 |
800超え~1000km未満 | 6日 | 12日 |
計算式・・・・有効日数=移動距離÷200+1日(小数点切上げ)。詳細は下記リンク参照。
知っている人はもちろん知っていますが、意外とこのシステムを知らない人が多いのではないでしょうか?
ちなみに私の周囲は知らない人が多数派でした。特に知らない人が多かったのは、宿泊したりして日をまたいでもOKというところです。
この途中下車、乗車区間内を後戻りしなければ何回でも可能です。なので、長距離切符を購入した場合は、「複数の途中駅で下車して遊ぶ」なんてことも出来てしまいます(下図参照)。
どうしても後戻りする場合や、途中の駅で降りて別の区間の移動を行う場合も大丈夫。途中下車後に必要な切符を買えば、可能です。
注意としては、以下です。
・途中下車する際に乗車券を必ず受取る
※自動改札から乗車券が出てきますが、受取り忘れると乗車券が無くなってしまいます。取り忘れたら、すぐに駅員さんを呼んで対応してもらいましょう。
※手動改札の場合は、駅員さんが切符を返してくれます。
・特急券は途中下車が使えない
※次の項目で詳しく説明します。
・東京、大阪などの大都市圏では途中下車出来ない区間がある。
実際の運賃例
さて、それでは実際の運賃でどれくらいお得になるか調べてみましょう。
具体例として、東京―鹿児島の長距離切符を買って、各都市で途中下車したケースで比較してみます。
まずは、通常通り往復した場合の料金です。
●通常往復(途中下車なし)
通常 | 往復割引 | |||
乗車券 | 特急券 | 乗車券 | 特急券 | |
料金 | 32,820 | 24,820 | 29,538 | 24,820 |
合計 | 57,640 | 54,358 | ||
差額 | 3,282 |
この場合、通常料金では往復で¥57,640です。
往復割引を使うと¥54,358円となり、¥3,282お得になります。
次に、途中下車した場合です。
今回は、東京⇒鹿児島の往路で、4都市(名古屋/大阪/広島/博多)で途中下車する前提で比較しました。
(帰りは鹿児島⇒東京は直帰)
なお、この区間の往復乗車券の有効期間は18日なので、各都市で2泊しても十分期間内です。
ここで、さきほど割愛した特急券の買い方を説明します。
特急券は途中下車が出来ないため、区間ごとに分割して買う必要があります。つまり、東京―鹿児島ではなく、東京―名古屋、名古屋―大阪・・・という具合です。
以上の前提で、途中下車を使用した場合と、途中下車しない場合(区間ごとに乗車券を買った場合)の料金を比較すると以下のようになります。
●途中下車をした場合とそうでない場合の比較
区間 | 途中下車なし | 途中下車 | ||||
行き | 帰り | 通常 | 往復 割 |
往復+ 学割 |
||
東京 | 名古屋 | 6,260 | 16,410 | 32,820 | 29,538 | 23,630 |
名古屋 | 新大阪 | 3,350 | ||||
新大阪 | 広島 | 5,620 | ||||
広島 | 博多 | 5,080 | ||||
博多 | 鹿児島 | 5,510 | ||||
特急料金 | 30,840 | |||||
合計 | 73,070 | 63,660 | 60,378 | 54,470 | ||
差額 | - | 9,410 | 12,692 | 18,600 |
※途中下車なし:途中下車を使わないケース(乗車券を各区間で購入。この場合は当然往復割も使用できない)。
※特急料金は各区間で購入した場合も途中下車をした場合も変わらない。
なお、特急料金の内訳は以下です。
区間 | 特急券 | ||
行き | 帰り | ||
東京 | 名古屋 | 4,100 | 12,410 |
名古屋 | 新大阪 | 2,480 | |
新大阪 | 広島 | 4,090 | |
広島 | 博多 | 3,340 | |
博多 | 鹿児島 | 4,420 | |
合計 | 30,840 |
いかがでしょうか。
途中下車して往復割引まで使うと、乗車券を個別で買うのと比較して¥12,692もお得になります。
大人二人で旅行すると、倍なので約2万5千円お得ですね。
なお、学割を使える人は更に安くなり(往復割引と併用可能。乗車券が2割引となる)、¥18,600もお得になります。
ところで・・・さきほど東京―鹿児島を単純に往復した場合の料金(往復割引あり)は¥54,358でした。
往復割引 | ||
乗車券 | 特急券 | |
料金 | 29,538 | 24,820 |
合計 | 54,358 |
なので、単純往復(¥54,358)に¥6,020プラスするだけで、4都市途中下車周遊(¥60,378)出来るチケットに変えることが出来るのです。
1割増で、4都市に寄れるチケットに変えられると考えれば、かなりお得なのではないでしょうか。
なお、途中下車の方が料金が高くなる原因は、特急券を区間ごとに分割して買ったことによります。
なので、途中下車する駅数を減らせば(特急券の分割を減らせば)、もっと安くなります。なかなか4都市で下車する人もいないですし。
というわけで、まとめです。
・片道601kmを超える区間では乗車券を往復で買い、往復割引を使えば乗車券が1割引になる。
・往復割引には、学割を併用できる。この場合さらに2割引になる。
・片道101kmを超える乗車券の場合、途中下車ができる。
・乗車券の有効期間内で、後戻りさえしなければ何度でも途中下車が可能。途中下車を利用すると、お得に旅が出来る。
・特急券は往復割引がない。途中下車もできない。
いかがですか?
GWにJRで遠出する方は、途中下車を使って、お得な旅をしてみてはどうでしょうか。
え? もうチケット買っちゃった? 大丈夫ですよ。JRのチケットは払い戻し可能です。
(数百円の手数料が発生する場合がありますが・・・)
※払い戻しについて詳しくはコチラ
また、さらにお得な技としてJRの株主優待(最大40%割引、特急料金やグリーン席券も対象)を使う方法があります。
が、使用方法に制限がある(JR各社内でしか使えない)ので、おススメはしません。
それでは今回は以上です。
M.F.Y
●サイトマップへ