10年間の確定拠出年金運用結果まとめ 株メインで年利9%!
こんにちは。master_kです。
今回は、2007年~2018年の確定拠出年金(DC)の運用結果まとめです。
※確定拠出年金ってなんですか、という方はコチラ確定拠出年金 - Wikipedia
この記事は、
・確定拠出年金をこれから始めるが、どんな商品を選べばよいか分からない。
・確定拠出年金をやっているが、運用成績がイマイチ。
・確定拠出年金やっていて、他人の運用益が気になる。
という方の参考になればよいな、と思って書きました。
ちなみに私は、確定拠出年金を株式のインデックス投資信託メインに運用しています。
運用成績をまとめた結果、
①平均運用利回りは、年利8.8%であり、インデックス積立でも十分すぎる利回りがあること。
※直近、好景気なおかげもありますが・・・
②確定拠出年金に月1万円プラスするだけで、24年後のリターンは約540万円も増えること。
などが分かりました。インデックスでも十分に利益を得られますね!
それでは、本文にどうぞ!
目次
運用結果
いきなりですが、運用結果のサマリーです。
2007年に確定拠出年金制度に加入し、現在11年目です。
約10年間の運用成績は以下です。
※三井住友信託銀行のDCサービス・LIFE GUIDE(ライフガイド)を使用。
投資元本:131.5万円
評価額:186.5万円
運用利回りは驚異の年利8.8%!です。
コレ、十分すぎる利回りじゃないですか??
ただし、直近1年(2017.7-2018.7月)は5.3%・・・。2018年初めの調整で相当利益が削られてますね。
資産配分
気になる資産の配分を説明します。
資産配分はほとんど株式(81%)です。
(内訳は外国株51.0%、国内株式30.3%、外国債券15.9%)。
残りは日本国債と現金です(現在は積み立てておらず、過去に積み立てたものの残りです)。
この配分はかなりリスクを取っているので、あまりマネをしない方が良いと思います。
参考のために、この配分にしている理由と具体的な商品名を書いておきます。
配分について:
私の配分の特徴は、下記2点です。
・外国株の比率が高い
・日本国債を組み入れいない
●外国株について
外国株の比率を高くしている理由は、「株式のリターンが、国債や現金よりも高いこと」と、「日本の株価やGDP全体が伸びておらず、日本株は今後もインデックスで高いリターンを期待出来ないため」です。
以下に日本株インデックスの代表であるTOPIXの推移を示します(2000年~2018年)。増減あるものの、ずっと横ばいです。これではインデックスは儲かりません。
●TOPIXデータ
なお、将来的には、もっと外国株の比率を高くし、日本株と外国債の比率を低くする予定です(今すぐやるべきなのですが、面倒なので変えていない・・・)。
●日本国債について
日本国債を組み入れない理由は、説明が複雑です。
日本国債は、企業の確定拠出年金説明会や、アセットアロケーション理論で、組入れを強く推奨されるケースが多いです。
その理由は、「リスク資産の価格変動リスクを小さくする」ためです。
※外国債も似たような効果がある。ただし、為替リスクもあるため、日本国債の方がよりリスクが小さい(国債の破たんリスクは別ですが)。
一方で、「リスク資産のリターン」は株式比率が高いほど増えます。
このため、私は「価格変動リスク」を受入れ、「リスク資産のリターンを重視」することにしました(つまり、日本国債に投資しない)。
当然、価格変動リスクが大きくなりますので、これを読んでいるあなたにはおススメはしません。
●具体的な商品名
次に、具体的な商品名と騰落率を紹介します。
私は三井住友トラスト・アセットマネジメント(SMTAM)のインデックス投資信託を使っています。
その理由は単純で、会社の確定拠出年金のインデックス投信はこのシリーズしかないからです。
SMTAMの 私が買っている商品の分類や騰落率のまとめは以下です。
分類 | 商品名 (ベンチマーク) |
基準価格(2007) 基準価格(2018) 騰落率 |
信託報酬 (DC以外) |
外国株 | SMTAM外株 インデックスL (MSCIコクサイ) |
19,092 32,789 71.7% |
0.54% (0.27%) |
日本株 | SMTAM日株 インデックスL (TOPIX) |
16,749 20,803 24.4% |
0.2052% (0.3996%) |
外国債 | SMTAM外債 インデックスL (FTSE世界国債) |
13,611 17,686 29.9% |
0.2484% (0.54%) |
日本国債 | SMTAM日債 インデックスL (NOMURA-BPI総合) |
10,101 12,619 24.9% |
0.1296% (0.3966%) |
※信託報酬(DC以外)は、SMTAMの類似の投資信託で、確定拠出年金でないものの値を記載した。
見ていただければ分かる通り、外国株式が飛び抜けて高い運用益を出しています。
また、確定拠出年金の信託報酬は、通常の信託報酬の約半分になっており、運用にかなり有利であることが分かりますね。このような優遇があるので、マッチング拠出(後述)は是非、やっておきたいとことです。
次章は、今後の運用成績の予想です。
過去10年間の運用利回りは約9%でした。このままの運用益で行くと、退職後にはいったいいくらになるのでしょうか?めちゃくちゃ増えてそうです。
今後の運用成績のシミュレーション
60歳まで運用した場合の運用結果のシミュレーションです。
LIFE GUIDEでは、現在の確定拠出年金のデータを使い、算出してくれます。
この結果、私のDC受取り金額は、60歳(24年後)で2019万円とハジキ出されました。
2000万!なかなかの数字です。急にお金持ちになった気がしてくるから不思議ですねw
なお、2000万円というのは中心値であり、レンジとして1137万円~3665万円の間に入る可能性が高いという結果です。
え?じゃぁ3665万円以上になる可能性もあるということ?DCスゴイ!
また、これはオマケですが、LIFE GUIDEでは、簡単な質問に答えるだけで、「あなたのリスク許容度を判定してくれる」&「おすすめの資産配分を計算してくれる」サービスがあります。
現在、運用している方も、これを機にチェックしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、私は11段階評価で最もリスクに積極的なタイプでした・・・まぁ、確定拠出年金以外に、ほとんど個別株で運用しているのだから、当たり前といえば当たり前です。
マッチング拠出の効果
お次はマッチング拠出です。
確定拠出年金には企業型と個人型があり、企業型の場合は、「従業員と規約を定め、通常の確定拠出年金掛金よりも上乗せすることが可能」です。
これをマッチング拠出と言います。
マッチング拠出のメリットは、税制優遇を受けられることです。
企業型の確定拠出年金は、掛金の全額が損金算入されます。拠出した分は「従業員の給与所得とは見なされない」のです。さらに、マッチング拠出部分は所得控除の対象になります。
これは、やらないともったいないです。というわけで、先ほどのLIFE GUIDEを利用し、マッチング拠出の効果を確認してみました。
※私は既に1万円分マッチング拠出をしており、さらに1万円を投資すると上限金額に達します。なので、実際には確定拠出年金でこの運用をすることは出来ません。ただ、シミュレーションということで算出しています。
この結果、現在の積立額で2019万円に対して、さらに1万円マッチング拠出すると、24年後には593万円もの差が出る結果となりました。
現在:2019万円
マッチング拠出:2612万円
拠出額は805⇒1100万円(差額295万円)なので、投入資金がざっと倍になるイメージですね。
24年間、月々積立てていくので、資金の平均運用期間は12年です(現在のお金は24年運用できるが、最後の方のお金はほとんど運用されない)。
つまり、「12年間で投入資金が倍になる」ということです。インデックス投資恐るべし!
しかも、この運用額だけでなく、24年間もの間、所得控除による節税効果があるので、実際にはさらにプラスに働きます。す、すごい・・・
というわけで、インデックス投資信託の積立ては手堅いですね。 継続すればすごい効果が得られそうです(これまでのように世界経済が成長すれば、ですが)
結論
さて、今日は確定拠出年金(DC)の運用結果に触れながら、インデックス投資の強さを再確認することが出来ました。
冒頭の投信の話と今回まとめた話の結論を示して、終わりにします。
・インデックス投資信託の単純な積み立てでも、十分な運用結果が得られることが実証出来た(実績年利8.8%)。ただし、好景気下の結果であり、今後はもっと利回りが低下するかもしれない。
・金融商品のことをあまり、理解していないが、確定拠出年金に加入する場合は、やはりインデックス投資を薦める。まずはここから初めて、値動きに慣れつつ、知識を増やしつつ、運用を始めていくのが賢いのではないだろうか。
最後に、投資をする人、これから始める人みなさんに”幸”あることを祈ります。
M.F.Y
この記事を読んだあなたには、以下の関連記事をオススメします。
個別株で積極運用するともっと儲かる?年利15%、私の10年分の投資結果まとめ
●10年分の株式の配当金と売却益どちらが多いか?まとめてみた結果
個別株を積極運用するなら、是非身に付けたい!私が年利15%で運用しているコア技術。スクリーニングのやり方まとめ。
●実践的! スクリーニングと企業分析で儲かる日本株を見抜くマニュアル
●サイトマップへ